2008年6月18日水曜日

穀物高騰と日本の稲作。

ここ半年の穀物価格の高騰はすんごいね。
カップ麺の価格の推移を見ていると変化がよく分かる。

以前なら100円、安いときなら88円で買えた
カップヌードルなんかも
今は安くて128円といったところ。

まぁ、最近落ち着いてきた気配もあるが。


ただ、以前と比べて
穀物価格が高止まりするのは間違いないだろう。

理由は以下の3つ。
・ BRICsの台頭による穀物需要の拡大
・ バイオエタノール需要
・ 干ばつによる供給量の縮小

バイオエタノール需要は現在、
批判が起こっているので縮小していくだろうが、
BRICsの台頭と干ばつによる影響は今後も続くと考えられる。


で、穀物高騰が日本農業に思わぬ恩恵をもたらしている。

コメの注目だ。

パン・麺類の値上がりに伴ってコメに回帰しているらしい。

確かに自分自身もコメを食べる回数が
若干増えた気もする。


で、コメに回帰したということは
まぁいいことではあるのだが一つ懸念すべきことがある。

小規模稲作農家を温存しておいていいのか。

ということである。


別に小さいこと自体は問題ではないが、
保護農政下で大切に守られてきたコメ農家が
「だからコメは守れっていったろ。俺達を守れ」
なんて言うようにならないかが心配。


農家サイドはここで「保護せよ」と言ってはならない。

この機会をチャンスと捉えて
今のコメに消費者の目が向いているうちに
もっと消費者を惹き付けるような経営努力をしないといかん。

小売業者と組んで
プライベートブラントとしてコメを作るもよし、
法人化してコメ作りたいやりたいヤツが
コメをやれるシステムに取り組むもよし。

これは稲作以外の農家にも言えることだが。


このチャンスを利用してただ生きながらえるのか。
それとも一歩前に進むのか。

しかと考える必要がある。

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