さて、今回は前回に引き続き、WTO交渉がらみの話。
ちょうどいま、
WTO交渉(ドーハラウンド)が行われているため、
新聞を読んでいると何かと記事を目にする。
で、こやつはなかなかやっかい。
なんで農業ばっかり悪者にされないといけないんだ!
そう思う農業者も多いと思う。
さて、この問題が抱える問題を紐解いてみよう。
まず、WTO交渉とは何ぞやという話。
WTOというのはご存知の通り
世界貿易機関(World Trade Organization)の略。
WTOは簡単に言うと貿易自由化を促進するための国際機関。
で、このWTO交渉ってのは
要するに貿易自由化のために関税を撤廃したりしましょ
っていう交渉だ。
一見、関税が撤廃されるといいことづくめにも見える。
だって海外のものが安く日本に入ってくるし、
日本のものも海外で安く売ることができる。
しかし、だ。
そのいいことに見える点がやっかいで、
特にWTO農業交渉と言われている農産物貿易に関する交渉が
大いにもめている。
理由は複雑すぎて俺も整理しきれない。
ただ、分かっているのは
日米の問題として、
輸出補助金(アメリカ)と高関税(日本)という農業保護があること。
国内的な問題としては
攻めの鉱工業品と守りの農産物といったトレードオフを
日本が持っているということ。
恐らくこの交渉は日本が妥協させられて
農産物の関税を引き下げるか押し切って決裂になるか。
しかしここで強いことを言うと
鉱工業品の輸出促進のために他国に関税引き下げを迫れない。
だから日本は難しい立場にある。
また、農業が経済界からの批判にあってしまうのもそのため。
ちなみに日本のコメ、関税率は800%近い。
小麦でも250%近かったような。
そしてこの関税引き下げに応じると
ただでさえ低い自給率が更に低くなってしまうのでは?
という懸念がある。
この話の続きはまた今度。
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